PREVENTION COLUMN
症状がなくても定期検診に通う理由
「痛くないから大丈夫」と感じていても、むし歯や歯周病は症状が出る前から進行していることがあります。症状がない時期の受診が、早期発見と治療後の維持に役立ちます。
むし歯・歯周病は症状が出にくい
むし歯の初期(エナメル質・象牙質浅層)は痛みをほとんど感じません。歯周病も軽度〜中等度の段階では、ブラッシング時の出血はあっても日常生活に支障がないことがほとんどです。症状が出たときには、すでに処置が必要な段階に進んでいることも少なくありません。
定期検診でできること
- むし歯・初期変化の視診・プローブ検査
- 歯周ポケット・歯肉の腫れ・出血の確認
- 詰め物・被せ物・入れ歯の状態確認
- 噛み合わせや歯の摩耗・亀裂のチェック
- 歯石除去・バイオフィルムの除去(クリーニング)
- セルフケア(磨き方・フロス・歯間ブラシ)の確認
これらを定期的に確認することで、小さな変化に早く気づき、処置が最小限で済む可能性が高まります。
治療後の状態を維持するために
むし歯治療や歯周病治療が終わっても、その後のメンテナンスなしでは再発のリスクがあります。詰め物・被せ物は経年で劣化し、境目から2次むし歯が生じることもあります。歯周病は治癒する病気ではなく、セルフケアとプロフェッショナルケアを組み合わせて継続的に管理する必要があります。
受診間隔の目安
推奨される間隔は個人によって異なります。歯周病のリスク、過去の治療歴、セルフケアの精度などに応じて、3か月〜1年に一度程度が多いです。「毎回同じ間隔」ではなく、診査結果をもとに次回の目安をお伝えするようにしています。
受診のきっかけに困ったら
「何年も歯医者に行っていない」「治療中に中断してしまった」という場合も、現在の状態を確認するところから始められます。まずは検診・クリーニングだけでの受診も可能です。お気軽にご相談ください。
歯科医師監修・内容確認日:2026-08-12 監修:院長 山田 聡(歯学博士)