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歯医者に通えなくなったとき、家族ができること
「そろそろ通院が難しいかもしれない」と感じた時点が、相談の目安です。食事の様子や入れ歯の使い方が変わってからでは、対応に時間がかかることがあります。
訪問歯科診療の対象になるのはどんな方か
疾病や障害などで通院が困難な方が対象です。ご自宅のほか、施設や病院へ伺う場合もあります。要介護認定を受けているかどうかだけで決まるものではなく、実際に通院できる状態かどうかで判断します。逆に、ご自身で通院できる方は制度上の対象になりません。判断に迷う場合は、まずお電話でご相談ください。
こんな変化があれば相談のタイミングです
- 食事に時間がかかるようになった
- 食べているときにむせることが増えた
- 入れ歯を使わなくなった、外したままになっている
- やわらかいものばかり選ぶようになった
- 体重が落ちてきた
- 付き添っての通院が難しくなってきた
これらは口の機能の変化として現れることがあります。痛みや腫れが出てからではなく、変化に気づいた段階でご相談いただくほうが、選べる方法が多くなります。
訪問の流れ
お電話で、ご本人の状態、住まいの場所、介護保険の利用状況、主治医の有無などを伺います。そのうえで訪問日を調整し、当日はお口の中の診査、必要な検査、全身状態の確認を行い、治療の見通しをご説明します。処置は一度で終わるとは限らず、状態に応じて継続的に伺います。当院では通常、外来が休診となる木曜日を中心に訪問しています。
ご家族に準備していただきたいもの
- マイナ保険証または健康保険証、各種医療証
- 介護保険被保険者証(お持ちの場合)
- お薬手帳、または服用中の薬が分かるもの
- 使用中の入れ歯(合わなくなったものも含めて)
- かかりつけの医科主治医が分かる情報
服用薬と持病の情報は、処置の方法や注意点を決めるうえで重要です。分かる範囲で構いませんので、当日ご用意ください。
費用について
訪問歯科診療は医療保険が適用されます。介護保険をお持ちの方は、口腔管理に関する指導が介護保険の対象となる場合があります。自己負担額は、加入されている保険の負担割合と、実際に行う処置の内容によって変わります。ご負担が心配な場合は、処置を始める前に見込みをご説明しますので、遠慮なくお申し出ください。
通院と訪問のどちらがよいか迷うとき
通院できるうちは通院のほうが、使える設備が多く選択肢も広がります。一方で、無理な通院が体調の負担になったり、途中で治療が中断してしまうこともあります。どちらがご本人にとって続けやすいかという観点で考えるのが現実的です。判断に迷う場合は、状況を伺ったうえで一緒に検討します。
歯科医師監修・内容確認日:2026-08-20 監修:院長 山田 聡(歯学博士)